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TRUPHEENと書いてトラッペンと読む。全くの造語である。 ファースリリースは2007年。 イメージはソフトベイトでハードベイト特有のアクションを目指した時の動きをハードベイトで再現するというなんともややこしい発案。 そんな泳ぎをするであろう木魚を木片から釣りあげる。トラッペンに限らずだがジョーカールアーはとてもユニークな風貌をしている。フォルムしかりカラーリングしかり。一見、遊びの要素が多い様にも見える。が、そこは名人芸。それらは紛れもなくバスプラグとして機能的であって理にかなわない部分などはほとんどないのだ。あるとすればそこは元より余白であってジョーカーの余裕があらわになっている部分だ。 トラッペンはぼ三角形の断面からなるボディデザイン。水を受けるヘッド部分は腹面が上部へと反り上がっていて、アクションを加えると水から飛び出そうと働く。が、ラインアイのセッティングで下へ突っ込もうとする力も生まれる。そんな相反する力のケンカをロッドワークで感じながらプラッギングを行うととても愉しめるという。アイチューンを施せば水面直下を狙うリップレスミノー的な使い方もできる。本人曰くはスティックベイト。ジョーカー的な言い回しでは「ある程度人に馴れる。だが、神経質な一面も」。なんというか、これがジョーカーの愉しみ方だ。魚遊びの名人がクワイエットを作るとこんなことになる。 見た目通りの毒をしっかりもったプラグである。 |
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今回制作したトラッペン、実はオリジナルとモデルが異なる。 |
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それにしてもどうも生臭い。嗅覚ではなく視覚による匂い。ジョーカーのルアーは鈍く輝きどこか生々しい。 ![]() |
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しかし、普遍。この釣りの興奮は究極。 手の平で世界の情報が網羅できることが当たり前となっってしまったこの世の中。 TRUPHEEN NO DANCE。がむしゃらにプラグを誘い、バスを誘いだす。 木に縁りて魚を求む 、否。 曖昧に、時には、ことわざをも覆す。 |
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