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”・・・・・・つまり、ほどよくブレーキがきいたスライドこそペンシルベイト
の身上で、さらに、そのスライドする重みがじわっとした感触で伝わってこない と、使っていておもしろくないし、またバスもろくすっぽだまくらかせない、と いうことである” 『気が向いたらプラグ作り』羽鳥しづを 1983年 |
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インナーハンドを初めて使ったのは、トップウォーターだけでバス釣りをするようになって
2年目のことだった。 ハトリーズのルアーは前からいくつか持っていて、その独特でひょうきんな見た目が機能としっかり結び付いていることを知っていた。 はじめて泳がせたとき、そのアクションに心底驚いた。今まで使ったどんなペン
シルベイトとも違う優雅な動き。魔法のようだった。しかもこれがまたよく釣れ
た。 しばらく使い込んで気がついたことだが、インナーハンドは、泳ぎの美しさ、バスを引き寄せる力もさることながら、その使い心地のよさも格別だった。 ちょんと竿先をあおり、弛ませたラインを張る。と、まず、
くっ、とプラグが水をとらえる重みが手元に伝わってくる。 |