レッドヘッド。
何ともシンプルで明快な配色。ルアー文化おいてもはや伝統といえ
る。
世界がそして歴史が認める遺産的取り合わせだ。
それにしても一体、もともとなんだったんでしょうか?確立された
のはもう100年以上も
昔のこと。それ故にこれについては諸説
ある。
視認性や明滅を求めたものだとか、制作時に赤の塗料をこぼして偶
然できたとか...。
近年、最も定説なのはやはり魚のエラ説。赤色の部分が興奮したベイ
トフィッシュが見せるエラを模していて、フィッシュイーター
を強く刺激するといわれる。
もし、これが元来の狙いだったとするなら100年以上前にすでに釣り人のフィッシュイーターへの理解は相当な
ところまでいってたということだ。
果たしてどうなんでしょうか?その前に本当に赤にはそういった効
力があるのでしょうか?
なんにせよベイトフィッシュのイミテーションを目的としたものに
あの抽象的な表現はちょっと大胆すぎやしないか。
こういうのって結局のところ後付けで釣り人達が推測や思い込みから生みだ
してきたもので風説の域を絶対的に越えれないものだとおもう。
今となっては確定的な根源は霧の中ということだ。
このレッドヘッド、子供の頃は全然好きになれなかった。間違いな
くもっとも疑い深いカラーだった。
でも、今ではとても魅了されている。
きっかけは些細なこと。ある出来事がその疑いを払拭した。
それは”浮木”。そう、浮き釣りの浮木。ある鯉の釣り堀でのこと。なぜ
かバスも繁殖していたその釣り堀ではとにかく白と赤の浮木を使うとよく子バス達に襲われたのだ。それ以来、赤白の配色はバスに確実に有効という意識がしっかりと根付いてしまった。
最初はそんなタクティクスからの意識だったが、気が付けば
知らぬ知らぬ間にそんな理屈なしにあの魅力にどっぷり心を奪われていた。
ちなみに、ひょっとしたらレッドヘッドの由来はアメリでいうフロート、つまり浮木の配色からきたものなんじゃないかいう仮説をも密かに抱いている。
まあ、こんな推測も釣りの愉しみってこと
。
そういうわけでタックルボックスに徐々にレッドヘッドが目立ちはじめていった。
ブッシュペッカーのRHが特にお気に入りだった。
となれば,やはりRHのインナーハンドWBも、となるのは当然だ。
あれは十年ほど前だったか、それは限定生産されスミスのWEBのみでリリースされた。
たった一度。それっきりなんてもったいない。
僕らのみずすまし あのレッドヘッド。
ロットンのセルフィッシュな思いで遂に復活!!
COL.16!!
レッドヘッドが本当にフィッシュイーターを興奮させる力があるのかはわからない。
でも,レッドヘッドが粋な釣り人の心を興奮させるのは間違いない。
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