にかく子供の頃からアメリカンルアーが好きだった。
ブラックバスはアメリカの魚。だからアメリカのルアーで釣るのが正統。
そんなことを本気で考えていた。
大人になっても相変わらずアメリカンルアー。
興味もルーツを遡り、古物へと広がっていった。

若年期はそんなバスライフを過ごしてきたわけだけど何故かタックルボックスには
いつもインナーハンドとブッシュぺッカーは欠かせなかった。
理由は憶えていない。

1990年代、時代はバスフィッシングを押し上げた。
時流が変化していくのを強く感じた。
その頃からか、ようやく日本のルアーに興味が向きだした。
徐々にアメリカンルアーがタックルボックスから減っていく。
それでもインナーハンドとブッシュぺッカーは不動のポジションだった。
理由はこれといって思い当たらない。

20世紀最後の年、プラスチックのインナーハンドW.Bが誕生。
正直、複雑だった。期待の大きさゆえの不安。
でも、そんな思いもすぐに晴れる。
大袈裟ではない。とあるリザーバー。バスが沸き上がった。
その泳ぎに一瞬にして自分もバスも心が躍らされた。
ボロボロになったウッドのインナーハンドにはここで休んでもらうことにした。

以来、プラスチックのインナーハンドが不動のポジションに。

結局、ずっとあるわけです。タックルボックスの中に。
インナーハンドW.Bというプラグが。


タックルボックスの中身ってのは楽しみ方であり、信頼であり、戦略であり、下心であり..。
つまりは釣り人のあたまの中であり、心の中である。

そこにずっとずっと居座るインナーハンドW.Bってのは......
「よく釣れる」「よく動く」そんな次元の理由ではなくて....。

つまるところ、理由など必要ないのです。こういう存在のものには。







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